国内初の新型コロナワクチン接種後の死亡事例
2021年3月5日、厚生労働省は新型コロナワクチン接種後に60代の女性が死亡したと発表しました。
女性は、2021年2月26日にファイザー製の新型コロナワクチンを接種しましたが、2021年3月1日にくも膜下出血とみられる症状で死亡したということです。
新型コロナワクチン接種と死亡との因果関係は、報告を行った医療機関では「評価不能」としています。また、厚生労働省の発表では「現時点ではワクチン接種とくも膜下出血との因果関係は確認できていない」とし、今後情報収集を行い検討する、とする「専門家の意見」を掲載しています。
新型コロナとくも膜下出血
新型コロナウイルスに感染した患者には、脳卒中など血液・血管の異常による症状が出やすいとする報告があります。
血液や血管の異常にウイルスだけでなく免疫系も関わっている場合は、「新型コロナに対する抗体を作らせるワクチン」が何らかの形でくも膜下出血の発生リスクに影響する可能性はあるのかもしれません。
いずれにしろ新型コロナワクチンとくも膜下出血の「因果関係」は、今後の検証を経て判断されることになるのでしょう。